人間の存在形態 (本当の自己肯定感を得るためには)


  • 現代人の特徴
  • 1.自分の居場所がどこにも感じられない
  • 2.生きている実感がしない
  • 3.生きる意欲や希望を感じられない

  •  
  • 4.理解されようとしている存在とは感じられない
  • 5.喜ばれている存在、生きていても良い存在とは感じられない
  • 6.とても大事な存在として扱われているとは感じられない
  • 7. 受け入れられている、自分の存在が肯定されているとは感じられない
  •  

  • 8.温かさが感じられない、嬉しさが感じらない、優しさが感じられない
  • 9.生きていて良かったと思えない
  • 10.不安がある、不満がある、傷つく自分がある
  • このように感じられたら、それは現代人の特徴です。自己肯定感の喪失です。人間の存在形態を学んでください。
  •  
  •  
  • 人間の存在形態を学びましょう
  •  自信がなくなることはとっても辛いことです。不安と不満と、なによりも傷つく自分になります。暗い人生になります。「もっと生き生きと生きたい。自由に喜んで生きたい。楽しく優しく生きたい!」と思っても、何もできません。社会的存在価値が唯一だと思っているかぎり、そこから出ることができません。
  •  殆どの人は、社会の評価、人の評価で、自信を得ようとしています。しかし、社会は競争社会です。自信を得るためには、業績を伸ばし続けなければなりません。評価を勝ち取り続けなければなりません。それは不可能です。自信を得ようとする行動が、自信を喪失する生き方になります。
  •  「人間の存在形態」を学びましょう。人間は、大きな生命の世界の中で医学的・科学的に生かされて、衣食住と身の安全を得るために社会を営んでいる存在です。社会の評価は大切ですが、衣食住と身の安全を得るための手段です。
  •  

  •  「衣食住と身の安全を得ることができないという自信の喪失」と、「人間としての存在価値がないという自信の喪失」とは全く違います。それを混同すれば、衣食住と身の安全で自信を失っているだけなのに、自分はもうだめだと思い込みます。落ち込み、不安と不満と傷つく自分になり、衣食住と身の安全のための社会的存在価値も失います。
  •  
  •  
  • 休職から復帰できたOさん
  • 「自分の存在価値は、社会の評価である」ということは当然と思われています。しかし、社会的存在価値しか知らなかったら、自滅のシナリオになる時代になってきました。「仕事ができなくなった、仕事に行き詰まっている」という悩みを持っている人が多くなっています。ひどい時には、うつ病や休職に追い込まれる人も少なくありません。

      しかし、原因のないことは決して起こりません。正しく原因を明らかにして、根本的な解決方法を身につければ、回復できるどころか、その後の人生をより充実したものにできます。Oさんもその1人でした。先日、1年以上も続いた休職から、無事に職場に復帰されて、元気に働いておられます。私も、とっても嬉しい思いをさせていただきました。

     Oさんの問題点はプライドでした。 プライドのために仕事をし、プライドのために失敗することの連続で、遂に休職の状態になられました。仕事の能力は十分にあるのに、仕事ができなくなったのは、能力の問題ではなく、プライドのためでした。
  •  
  •  
  •  プライドの解決は、容易ではありません。プライドで生きている人が、プライドを捨てることなどできません。ただ、何のためのプライドなのかを見ていけば、解決ができます。Oさんにとって、プライドは、自分の存在価値を得る方法でした。欲しいのは存在価値でした。ただ、社会は競争社会ですので、存在価値を得るためには、競争に勝たねばなりません。

     競争に勝ち続けることは不可能ですし、そもそも競争は好きではなかったので、自分の存在価値を喪失していきました。自己肯定感も、自信もなくなり、段々とうつ状態に陥り、遂に会社へ行けなくなりました。

     解決のために、社会的存在価値を追い続けているだけでは、役に立ちません。逆に、悪化していきます。気晴らしや、癒やしも悪くはありませんが、一時的です。これは、人生の根本に関わることですから、根本解決がほしいです。根本解決に役立つことは、事実です。事実を見る必要があります。人間の存在形態の事実とは何でしょうか。


  •  Oさんには、「人間は、 大きな生命の世界の中で、医学的に素晴らしい法則と美しい調和で生かされています。そして、衣食住と身の安全を得るために社会を営んでいる存在です」、「社会的存在価値は、ご飯を得るための存在価値であり、人間の本当の存在価値を決めるものではありません。人間の本当の存在価値は、生かされてる医学的事実から来ます」ということを、ファースティング(医学的絶食療法)や丹田呼吸法の体験を通じながら、繰り返ししっかりと学んでいただきました。そして、プライドから自由になり、復職されました。

     Oさんは、復職された現在も、学び続けておられます。単に復職できたということだけではなく、今度は、もっと優しく、自由自在に生きられるように、もっと生きている充実感や喜びを、人生の最後の日まで育てていけるように学び続けられています。

     現在、仕事の能力は十分あるのに、 多くの人が、うつ病や休職の危機にさらされておられます。その方の人生も能力も大変勿体ないです。心の時代の生き方を、是非、身につけていただきたいと願っています。
  •  
  •  
  • 職場で存在価値を失った60歳前の男性
  •  今日のカウンセリングは、60歳前の人です。最近、大変仕事のできる人が部下として配属されてきた。そして、どんどん今までのやり方を変えていく。言うこともやることも正しいし、指導力も自分より上なので、仕事としては良いと思えるが、自分のプライドが傷つく。無気力になり、うつ状態になっているということです。

     この人の問題は、存在価値ですね。目先のハウツーでは、解決できません。今までと同じく社会的存在価値を求め続ければ、自滅します。とてもむずかしい問題で、社会的存在価値のなかにいる限りは解決できないということを理解して頂く必要があるのですが、理解していただけるでしょうか?

     人間は、大きな生命の世界の中で、医学的に生かされていて、衣食住と身の安全を得るために社会を営んでいる存在です。社会的存在価値は、衣食住と身の安全を得るためのもので、人間の本当の存在価値は、大きな生命の世界の中で医学的に生かされていることから来ます。

  •  
  •  それが分かれば、プライドは必要なくなりますので、仕事は自分も含めて皆が良くなるようにしていけば良いという知恵が使えます。結果もそのほうが良くなるでしょう。ただ、いくら医学的事実と言っても、今まで、社会的存在価値しか知らないで生きてこられたのですから、それを理解していただけるかどうかとなると大変難しいと感じます。

     大きな生命の世界の中で医学的に生かされていることが分かるためには、実感が必要だからです。日頃から、生かされてる医学的事実を学び、丹田呼吸法とファースティング(医学的絶食療法)で、実感の体験を育てていることが必要です。

     心においても、予防医学、健康医学が必要です。できるだけ早い時点から、心の健康医学を学び身につけておくべき時代に突入していることを実感しています。
  •  
  •  
  • 社会的存在価値しか知らなかったら子供は追い込まれる 
  • 子供が、新型ストレスの状態にあるときに、親が社会的存在価値しか知らなかったら、どうなるでしょうか。悲しいことに、どんなに愛していても、どんなに心配していても、子供を追い込むことになってしまいます。

     新型ストレスは、「自分を生きたい自分」と「社会適応しようとする自分」との葛藤です。社会的存在価値は、「社会適応すること」が良いという価値観です。確かに、貧しい時代では、社会的存在価値は素晴らしく、自分も家族も社会も幸せにしてくれるものでした。物があることが幸せの条件でした。

     しかし、現代に育った子供たちは、「自分を生きたい自分」が大きく育っています。親が、社会的存在価値しか知らない場合は、子供の「自分を生きたい自分」を抑圧することになります。「自分を生きたい自分」は窒息します。

     特に、社会適応がうまくいかなかった子供の場合は、存在価値を否定されると感じます。親の存在自体が、子供にとって、自分の存在価値を否定するという、なんとも悲しく、あまりにも辛い状態になっていきます。これは、個人の問題ではなく、時代の変化です。

  •  
  •  私たちは、事実として、大きな生命の世界の中で、医学的に素晴らしい法則と美しい調和によって生かされて、衣食住と身の安全のために社会を営んでいる存在です。

     社会的存在価値は、とても大事ですが、衣食住と身の安全を得るための存在価値です。社会的存在価値が多少壊れても、ご飯が少し貧しくなるだけです。

     しかし、社会的存在価値しか知らない社会のなかでは、社会的存在価値が得られなければ自信を失って、自己否定に陥り、ひどい時には、最初は不安と自分を生きれないという怒りが葛藤し続ける新型ストレスになり、やがては無気力、無感動化という自滅のシナリオに飲み込まれます。

     本当の存在価値は、大きな生命の世界で無条件に素晴らしく生かされていることから来ます。これは純粋な医学的事実ですが、常識的な考えとは違いますので、なかなか受け入れていただけなかったのですが、最近の時代の変化で、自分発見の方法 を学んでいただく人が増えてきたのが、私の喜びです。
  •  
  •  
  • 社会適応につまずいた子供はどうすれば良いのか?
  •  社会的存在価値しか知らないことが、ストレスや苦しさや辛さの原因になる時代になってきたことを強く感じています。時には、うつ病になったり、家庭の悲劇を引き起こします。

     貧しい時代においては、物があることが幸福でした。ご飯が食べられれば喜べました。豊かな時代では、自分を感じ、自分を生きれなければ、喜べません。ましてや、自分を否定されたり、無視されれば、生きていく意味すら失います。

     しかし、ご飯のためには、社会適応は必須です。ここに、「自分を生きたい自分」と「社会適応しようとする自分」との葛藤が起こります。新型ストレスです。

     特に、問題なのは、社会的存在価値しか知らなければ、社会的存在価値に失敗した時に自己否定に陥ることです。自己肯定感を失うことです。更に問題なのは、社会適応につまずいた子供は、親から否定されていると感じることです。

  •  
  •  親は子供を愛しています。しかし、成功した親は勿論ですが、成功していなくても、社会的存在価値が正しいし、人間の価値だと思っている親は、その存在自体が、社会的存在価値につまずいた子供の自尊心を傷つけ追い込んでしまうことです。愛していたとしても、愛ゆえの悲劇が起こり得ます。

     これは、個人の問題ではなく、時代の問題であり、深刻に感じています。つまり、どんな人にも、どんな家庭にでも起こり得えて、社会的存在価値しか知らない社会の中で、どんなに解決方法を探しても見つからないからです。

     この問題は、根本解決が必要です。つまり、「あなたは、人間の価値を何で決めていますか?」という問いから始めなければならないからです。自分発見の方法 は、その根本解決の方法で、かれこれもう40年に渡って作り上げてきたものです。

     最初の頃は、ごく一部の自分を生きたいという人のみが喜んでくれるだけでしたが、最近では、心から喜んで頂ける人が増えてきました。世界自体が、「自分を生きたい自分」の時代になったのだなあと感慨深いです。
  •  
  •